Veloria
女性の健康に取り組むスタートアップのために、マーケティングサイト、ウェイティングリストの導線、ストア審査・法令対応のページを構築しました。
VELORIA
Your Pleasure, No Pain
- 本人確認の方法
- 3
- 本番依存パッケージ
- 4
- 料金プラン
- 3

- クライアント
- Veloria
- 業種
- 女性の健康 · フェムテック
- 創業者
- Alexandra Prochshenko
- ステータス
- 完了
- 期間
- 2026年4月 · 約3週間
- 対応範囲
- マーケティングサイト、ウェイティングリストの導線、法令対応ページ
01 概要
クライアントは誰か
Veloriaは、女性の健康に取り組むスタートアップです。腟けいれん(ワギニスムス)、外陰痛(ヴルヴォディニア)、骨盤底筋のけいれん、そして挿入時の痛みや不安に悩む女性に向けて、モバイルアプリを開発しています。毎日のガイド付きヒプノセラピー(催眠療法)音声セッションに、理学療法のエクササイズ(呼吸法とダイレーターを使ったトレーニング)、自己内省のプロンプトを組み合わせた内容で、タグラインは「your pleasure with no pain」です。チームはバンクーバー、カルガリー、トロントにまたがり、骨盤底を専門とする理学療法士も加わっています。今回の依頼は、ローンチのウェブ側でした。製品を説明し、ローンチ前のオーディエンスを集め、料金を示し、モバイルアプリのリリースに欠かせない法的要件とアプリストアの要件を満たす、公開サイトです。
02 課題
どんな課題を抱えていたか
Veloriaは、信頼がすべてで、語ること自体が難しい分野でアプリのローンチを準備していました。ウェブに求めたことは3つあります。デリケートな医療の話題を、温かさと信頼性をもって語れるサイト。アプリがまだない段階でも、ローンチ時に届けられるオーディエンス。そして、地味だけれど、AppleとGoogleの審査を通すには避けて通れない要件です。
サブスクリプションの前に、まず信頼を
この悩みを調べている女性は、アプリを検討する前に、まず分かってもらえていると感じる必要があります。サイトには、状態をはっきりと名指しし、製品の裏にいる実在の人の顔を見せることが求められました。それも、医療的な冷たさにも、根拠のない甘さにも傾かないかたちで、です。
ローンチ前のオーディエンスがいない
アプリはまだ公開前だったため、サイトの役割は、関心を、チームが実際にマーケティングできるウェイティングリストへ変えることでした。適切な同意を得たうえで、誰かが書き出す必要のあるスプレッドシートを介さず、メール配信プラットフォームに直接取り込まれる形です。
ストアが必須とするアカウント削除の導線
AppleもGoogleも、ヘルスケアアプリを承認する前に、公開されて実際に動作するアカウント削除の導線を求めています。ページがなければ、ストア掲載もありません。しかもその導線は、Googleアカウント、Appleアカウント、通常のメールアカウントのすべてに対応する必要があります。
公開された料金ページも法的ページもない
サブスクリプションの料金はどこにも公開されておらず、ストア申請に欠かせないプライバシーポリシーと利用規約も、まだ存在していませんでした。
03 解決策
どう解決したか
サイトは、無駄を省いたNext.jsアプリケーションとして作りました。小さく、速く、コンテンツ第一であることを意識しています。本番用の依存パッケージは4つ、コンテンツはコード内の静的なもの。更新の少ないローンチ前のサイトには使い道のないCMSも管理画面も、入れていません。
ホームページは、製品の感情の流れに沿って訪問者を案内します。タイプライター風の見出しを掲げたヒーロー、訪れた女性が経験しているかもしれないことを名指しする症状のセクション、2つのプログラムのコースと「understanding your why」という内省のワークを説明する解決策のセクション、毎日の流れを示す使い方のセクション、そして創業者と臨床の経歴を紹介するチームのセクションです。デザインはやわらかさを軸に、花のグラフィックと温かみのある配色で、このテーマにふさわしい安心感のあるトーンに合わせています。
ウェイティングリストのフォームは、初日からマーケティングに使えるよう組み込んであります。送信内容は、名、姓、メールアドレス、そして明示的なマーケティングオプトインとともに、サーバー側のAPIルートからBrevoへ渡されます。オプトインがなければ、フォームは送信できません。入力の検証は訪問者が入力するそばからリアルタイムで走り、Brevoからのエラーは適切に表示されます。重複した登録は失敗にならず、既存のコンタクトを更新します。
最もエンジニアリングが詰まっているのは、/delete-me にあるアカウント削除フローです。AppleとGoogleの要件を満たすために作りました。ユーザーは3つの方法で本人確認を行います。Google、Apple、またはPocketBaseのカスタムエンドポイントが送る6桁のメール認証コード(再送信まで60秒の待機時間あり)です。そのうえで、確認のための入力をして初めて、削除が実行されます。プライバシーポリシーと利用規約のページで、コンプライアンス関連のページがそろいます。
- Site Next.js 16 公開マーケティングサイト React 19Tailwind v4
- API Server API Route /api/waitlist → Brevo 同意が前提キーはサーバー側のみ
- PB PocketBase アプリの既存バックエンド メールコードで確認60秒の待機
- Next.js 16
- React 19
- TypeScript
- Tailwind CSS v4
- PocketBase SDK
- Brevo API
- Server-side API Routes
04 プロジェクトの流れ
主なマイルストーンと期間
フェーズ1 2026年4月6日〜15日
デザインとホームページ
サイト構造、ビジュアルの方向性、そしてホームページ全体を作りました。ヒーロー、症状、解決策、使い方、チーム、お問い合わせの各セクションに、ナビゲーションとフッターを加えています。
フェーズ2 2026年4月15日〜20日
ウェイティングリストと料金
Brevoとの連携(サーバー側のAPIルート)、リアルタイム検証とエラー処理を備えた同意しないと送信できないフォーム、そしてプランページです。
フェーズ3 2026年4月20日〜24日
コンプライアンスとローンチ準備
プライバシーポリシー、利用規約、そしてアプリのPocketBaseバックエンドと連携する、本人確認が3通りのアカウント削除フローです。
05 直面した壁と対処
どんな壁にぶつかり、どう乗り越えたか
信頼性を損なわない温かさ
課題ここまで個人的な健康の話題は、どちらの方向にも失敗しやすいものです。冷たい医療的な印象になるか、柔らかすぎて信頼を失うかのどちらかです。
解決策構成で役割を分けました。症状のセクションでは、訪れた女性が自分自身の状況を飾らない言葉の中に見つけられるよう、状態をはっきりと名指しします。解決策のセクションでは、ヒプノセラピー、理学療法、実名で登場する骨盤底専門の理学療法士といった医学的な根拠で支えます。温かさと信頼性を一つの文の中で競わせるのではなく、セクションごとに役割を分けています。
マーケティングに安心して使えるウェイティングリスト
課題健康に関わる製品でメールアドレスを集めるなら、同意を暗黙のものとして扱うことはできません。オプトインのチェックボックスがあっても、それが確実に強制され、きちんと記録されていなければ十分ではありません。
解決策オプトインは必須で、コンタクトの属性として保存され、チェックを入れるまでフォームは動作しません。送信をサーバー側のAPIルート経由にすることで認証情報を非公開に保ち、Brevoのエラーコードを、訪問者が次の行動を取れるメッセージに変換する場所も確保できます。
3種類のユーザーすべてに対応する削除
課題Googleで登録するユーザー、Appleで登録するユーザー、通常のメールで登録するユーザーがいます。取り消せないアカウント削除を実行する前に、それぞれ異なる方法での本人確認が必要です。
解決策OAuthでログインしたユーザーは、各プロバイダーで再認証します。メールのユーザーには、連続試行を防ぐために再送信の待機時間を設けた、メール認証コードを送ります。3つの方法はいずれも同じ「確認のための入力」のステップにたどり着きます。ヘルスケア系アカウントの削除が、うっかりタップ一つで済んでしまってはいけないからです。
ローンチ前のサイトを小さく保つ
課題スタートアップのサイトにCMSや管理画面、コンポーネントライブラリを入れるのは簡単だったはずです。ただ、ホスティングの費用がかさみ、壊れる箇所も多くなります。
解決策そのどれも、実際には作りませんでした。数ページ、本番用の依存パッケージ4つ、コード内の静的コンテンツだけです。更新の少ないローンチ前のサイトなら、そのほうが運用コストが安く、壊れる箇所もほとんどありません。
06 Before / After
プロジェクト前後の状況の比較
| Before | After |
|---|---|
| ウェブプレゼンス:なし | デリケートな健康テーマに合わせて物語を設計した、マーケティングサイト一式 |
| オーディエンス構築:取り込む仕組みなし | 同意が前提のウェイティングリストが、メールマーケティングプラットフォームに直接つながる |
| 料金:非公開 | 3つのプランを掲載したプランページ(月額9ドル、3か月24ドル、年額54ドル、いずれもカナダドル) |
| ストア審査の準備:足止め(削除の導線なし、法的ページなし) | 要件を満たす削除フロー(Google、Apple、メールでの本人確認)+ プライバシーポリシーと利用規約 |
| 認証情報の安全性:— | サードパーティのキーはすべてサーバー側のみ |

07 クライアントにもたらした成果
クライアントはどんな価値を得たか
- 本人確認の方法
- 3
- Google · Apple · メールコード
- 料金プラン
- 3
- $9 · $24 · $54 CAD
- 本番依存パッケージ
- 4
- next · react · react-dom · pocketbase
- 再送信の待機時間
- 60秒
- メールコードの連続試行を防止
アプリのリリース前からマーケティングを始められる
サイトに呼び込んだ訪問者の一人ひとりが、同意を得たうえで、チーム自身のメール配信プラットフォームのコンタクトになります。書き出しも、リストの手作業での管理も要りません。そのため、ローンチの時点で、すでに関心を持つ人たちがいる状態になります。ゼロからのスタートにはなりません。
ストア公開への道が開けた
削除フローと法的ページは、判明するのが遅れるとリリースを何週間も遅らせてしまう種類の要件です。いずれも完成し、公開済みで、アプリの実際のPocketBaseバックエンドに対して構築してあります。
運用コストはほとんどかからない
つきっきりで面倒を見るインフラもなく、守るべきCMSもありません。エンジニアの労力は、ウェブサイトではなくアプリに注ぐべきスタートアップにふさわしい構成です。
テーマを真剣に受け止める公開サイト
この製品を使う人は、誰にも言えず、ときには恥ずかしさを抱えたまま検索してたどり着きます。そうした人に向けて、悩みをはっきり言葉にし、信頼できるかたちで答えるサイトは、コンバージョンに確かな役割を果たしています。
08 得られた学び
このプロジェクトから何を学んだか
作りは、サイトの本来の役割に合わせる
更新の少ないコンテンツが中心のローンチ前マーケティングサイトに、動的なインフラは必要ありません。コード内の静的コンテンツと本番用の依存パッケージ4つのほうが、決して使わないCMSよりも優れています。
同意はチェックボックスではなく、機能である
オプトインをデータとしてマーケティングプラットフォームまで引き渡し、フォームの送信をそのオプトインに連動させることで、最初の登録から、リストを安心してマーケティングに使えます。
出口も入口と同じだけ丁寧に作る
削除フローは、ユーザーが最も気持ちの沈んでいるときに使われ、規制当局が最も目を光らせる場所でもあります。3つの本人確認方法と、確認のための入力ステップは、誰もが「使わずに済めばいい」と願うページにふさわしい、ちょうどよい量のエンジニアリングです。
デリケートな話題には、率直さが報われる
サイトで最も重要だったコピーの判断は、悩みを遠回しに語るのではなく、はっきり名指しすることでした。訪れた人を登録へ動かすのは、「自分のことだ」と気づけることです。
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